半世紀前も現在も、経営の本質は変わらない
――書評『経営学者の読み方 あなたの会社が理不尽な理由』

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ハーバード・ビジネス・レビュー編集部がおすすめの経営書を紹介する本連載。第29回は、慶應大学ビジネススクールで教鞭を執る清水勝彦氏による『経営学者の読み方 あなたの会社が理不尽な理由』を紹介する。

名著・名論文を読み解く1冊

 リーダーシップ、部下育成、競争戦略といった経営学における定番のテーマから、コーポレートガバナンス、リーン・スタートアップと言った最近話題のテーマに至るまで。

 本書の帯にあった
16本の「論文」と12冊の「本」をビジネススクール教授と読んで「気づく力」を鍛える
 という文言から想像した以上に、豊富なトピックスを網羅したのがこの1冊である。

 「新しい知識=枝葉」の場合がほとんどで、本当に経営に役立つのは「世代を超えて生きてきた法則=幹(あるいは根)」なのです、と著者の清水氏本人が述べているように、この本で紹介されている書籍や論文は「新しさ」という観点には拘ってはいない。

 「ハーバード・ビジネス・レビュー」に掲載された実学に資するような論文から、経営学のトップジャーナルに掲載された論文まで、古いものは1963年、新しいものは2014年と、幅広く取り上げられている。書籍は手に取っても、英語論文にまで手を出すのはビジネスパーソンにはなかなかハードルが高い。そんな論文から実務への気づきを得られるという点でも、本書は貴重な1冊である。

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