「To Doリスト」を破綻させない12の原則

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仕事の整理術と時間管理術のベストセラー作家、ジュリー・モーゲンスターンが贈る、生産性向上の12の方法。過重な仕事量と時間不足のジレンマには、4つの根本原因があるという。


 タラは有能なシニアエディターだ。その革新的なアイデアと質の高い仕事には定評がある。だが最近、彼女はチームの足を引っ張る存在になっていた。というのも、任せた仕事がいっこうに上がってこないのだ。

 3回警告を受けた後、タラは謹慎処分とされた。彼女の上司は当惑して、何とかならないかと私(生産性向上のコーチ)に相談を持ちかけてきた。一見したところ、タラは仕事に全力を注いでいるようだ。昼食はデスクで取り、遅くまで居残っている。しかしどのプロジェクトでも、進捗状況を尋ねられると、彼女の返事はいつも決まって「いま、やっています」だった。

 タラの遅れで編集部は頻繁に立ち往生するようになり、生産性と士気にもじわじわと影響が及んでいた。いつ彼女の仕事が上がるかまったく見当がつかないため、同僚たちは自身の仕事をうまく段取りできない。タラの予測不可能な進行を補うために、夕方の予定をキャンセルしたり、週末も働いたりすることに誰もがうんざりしていた。

 最初のコーチングセッションで、タラは私にこう話してくれた。会社の市場戦略と技術が変更された時点で、彼女の仕事量は膨れ上がった。やるべきことがあまりにも多く、時間が足りない状態に直面して、極度の不安に陥った。そこで、複数のプロジェクトにそれぞれ少しずつ取り組むことで、心を落ち着かせた。各案件を少しずつ進めておくと、「コントロールできている」という感覚が得られたという。

 当然ながら、その方策こそが同僚たちには災いの元だった。

 自分がチームのボトルネックとなることは、キャリアと評判を危うくし、精神的にも大きな痛手になる。以下に、そのような状況に陥る4つの根本原因とその解決策を紹介しよう。

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