グローバル企業GEの多彩な面々が描く仕事への想い

DHBR連載「リーダーは『描く』」の取材現場レポート

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DIAMONDハーバード・ビジネス・レビューの連載「リーダーは『描く』」。今月は世界有数のグローバル企業グループGEの一角を担う、日本GEの熊谷昭彦社長です。熊谷さんと一緒に描くのは各部署から集まった社員のみなさん。このワークショップで初めて会ったという声も上がりました。熊谷社長と社員のみなさんはどのような絵を描いたのか。日本GEの「描く」現場をリポートします(動画でもこちらで紹介しております)。

 

ワークショップは「はじめまして」から始まった

 年明けの慌ただしさも一段落した1月15日、ワークショップを主催するホワイトシップのギャラリーに、日本GEのみなさんが集まりました。同じ会社の社員ですが、どこかぎこちない様子。あちこちで「はじめまして」の挨拶が交わされています。

 名刺を見ると赤坂、晴海、日野市など、参加者の拠点はバラバラ。ホワイトシップ代表の長谷部貴美さんは、参加者の様子を見て段取りを変えます。

「初めての方もいらっしゃるようなので、まずは自己紹介から始めましょうか」

 まずはGEセンシング&インスペクション・テクノロジーズの川野由紀子さんから。

「絵を描くのは10年ぶりぐらい。緊張していますが、がんばりたいと思います」

 GEヘルスケア・ジャパンの高橋大介さんが続きます。

「今日は絵を描くことだけは知っていたので、他社のみなさんがどんな絵を描いたのかウェブで見てきました。うまく、きれいに描けたらいいなと思っています」

 GEパワーの押味加奈さんは、入念な準備をして臨んだようです。

「今日は絵を描くこともそうですが、自分の考えをしっかりまとめる機会はあまりないので、この時間を有効に使えればいいなと思っています」

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(左から)川野由紀子さん・高橋大介さん・押味加奈さん

 この言葉に、熊谷さんがニヤリと笑みを浮かべながらつぶやきます。

「そんなこと言うと、見られるよ~」

 会場に笑いが広がります。その笑いが収まると、熊谷さんが口を開きました。

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今回の主役は日本GE熊谷昭彦社長

「僕は何にも準備してこなかったからなあ…。これから何が起ころうとしているのかまったくわからないんだけど、何はともあれよろしくお願いします!」

 グローバル企業らしく、外国人も参加しています。GEデジタルのソリューション・アーキテクトを務める、ラジェーンドラ・マヨランさんです。

「以前、スヌーピーを描こうとしたら、猿にしか見えないと言われてしまいました。それぐらい絵が得意な私なので……」

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ラジェーンドラ・マヨランさん

 軽く爆笑をとってしまうのはさすがです。

「でき上がった絵を見て、何を描いたか考えたいと思います」

 固かった空気もかなりほぐれ、会場は和やかな時間が流れていきます。

 このワークショップは、もともと「絵はもっと自由に描いていい」という思いを伝えようと、子ども向けに考案されたプログラムです。今では、それを企業向けプログラムにアレンジした「Vision Forest」という組織変革アプローチとして発展しています。プログラムを共同で提供するのは、アート教育の企画・運営やアーティストのマネジメントを行う株式会社ホワイトシップと、ビジネスコンサルティングサービスの株式会社シグマクシスです。本誌の連載「リーダーは『描く』」では、両社の協力のもと実際にワークショップを実施していただき、その様子を記事化しています。

 ワークショップの進行を担うのが長谷部さんの役割だとしたら、アート面でリードするのが谷澤邦彦(kuni)さんです。kuniさんもこう語ります。

「ただの『お絵かき教室』ではないんですね。絵を描くことを通じて知らない自分を知ったり、一緒に描く仲間のことを知ったり、自分の中にあるクリエイティビティを育てていったりする。そんな時間にしていただければと思います」

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