ストレスと上手に付き合い、
自己成長につなげる3つのステップ

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ストレス反応はすべてが有害なわけではなく、「心身の強化と成長」というプラスの効果ももたらす。ストレスから逃げず上手に付き合う3つのステップを紹介。

 

 ストレスが健康に及ぼす悪影響について、メディアと医療分野では大いに注目されてきた。したがって、ともすれば「ストレスは最悪のものであり、できる限り避けるべきもの」という結論になるのは無理もない。

 だが、我々は違う見方をしている。「ストレスのない生活」を追求すれば、結局はより多くのストレスが生まれることになりがちだ。さまざまな問題が悪化していく。そして最も困難な課題に向き合うことを避けていれば、克服する道は決して開かれない。

 あなたが私生活や仕事で大きな成長を遂げた時、あるいは最高のパフォーマンスができた時のことを振り返ってみよう。レース競技でのゴールイン、事業の立ち上げ、あるいは子育て等々、何でもよい。そのような時に、あなたの意欲に火をつけ、成長、学習、向上へと駆り立てたものは何だっただろう。そこには必ず、ある程度のストレスや苦難が伴ったはずだ。

 ストレスには多くの素晴らしい特性がある。たとえば、自分が何を大切に思っているかを改めて気づかせてくれる。人生において最も困難だが意義のあることに、直接導いてくれる。持続的なストレスに悪影響はない、というのがこの記事のメッセージではない。だがストレスには「人を成長させる」という、思いがけないメリットがあるのだ。

 筆者らの1人トーマス・クラムは、長年リーダーシップセミナーを実施するかたわら、瞑想と武道の指導も続けている。もう1人のアリア・クラムは、心理学の分野で実証研究を重ねてきた。両者の経験を通して明らかになったことがある。人生において「ストレスにはプラスの効果がある」と考えている人は、「ストレスは自分を消耗させる」と考える人に比べ、仕事でのパフォーマンスが高いうえに健康上の問題も少ないのである。

 我々は企業幹部、学生、米海軍特殊部隊シールズ、そしてプロスポーツ選手を対象に行ってきた活動と研究に基づき、プレッシャーに対処する3段階のアプローチを考案した。ストレスの悪影響を最小限に抑えながら、ストレスがもたらす創造力をうまく利用するために、以下が助けになるだろう。

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