Going Digital 社会、市場のデジタル化を日本企業変革のチャンスにする

サーキュラー・エコノミーの実践に
不可欠となる革新的テクノロジー

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新たなビジネスモデルは、企業がサーキュラー・エコノミーを実践するうえで強力な選択肢となる。しかし、これらのビジネスモデルの多くは、10の革新的なテクノロジーがなければ、事業拡大することはできない。ソーシャル、モバイル、アナリティクス、クラウド、およびM2Mコミュニケーションといったデジタル・イノベーションは、物理的チャネルとデジタル・チャネルを効果的に結びつけ、かつてない広さと深さで顧客と企業を結びつける。

10の破壊的テクノロジー(1)

1.モバイル

  モバイル・テクノロジーにより、データやアプリケーションにだれでも低コストでアクセスすることが可能になり、CE型ビジネスモデルの導入を加速する。消費行動のモバイル化やオンライン化が進むなか、紙からエンターテイメント、店舗に至るまで、物理的なリソースの必要性が低下している。

2.M2Mコミュニケーション

  機械同士のコミュニケーションは目新しくない。以前より、工場の制御システムや自動車のテレマティクスなど、一部の領域では使われてきた。しかしワイヤレス・ネットワークが世界中に普及したことにより、いままさにM2Mが主流となり、「クリティカル・マス」を迎えようとしている。

3.クラウド・コンピューティング

  物理的なものをバーチャルな代用品が置き換えてしまう「脱物質化(dematerialization)」が進み、ものがいらなくなる世界では、旅行代理店、CDショップ、新聞業などあらゆる業種が絶滅の危機にさらされる。クラウド・コンピューティングはモバイルやソーシャルとともに、「ものがいらなくなる世界」のカギを握るテクノロジーである。

4.ソーシャル

  友だちや家族を見つけ、つながる手段として誕生したソーシャル・メディアはいまや、それ以上の存在に進化している。ソーシャル・メディアはシェア・エコノミーの基礎をなすものに進化し、企業がフェイスブックなどの既存のネットワークを利用することで、シェアリング・プラットフォームの設立コストを軽減することがでる。また、消費者の声をより安く、より早く取得し、製品/サービスの改善を図ることができる1

5.ビッグデータ・アナリティクス

  CEが実現された世界では、多くの企業は製品の「販売」により収益を得るのではなく、製品を消費者に「利用」してもらうことで収益を得るようになる。そのため、消費者がどのように製品を利用するかを深く理解することが企業の成長の源となる。これはつまり、企業はまったく新しい方法でデータをモニタリング・分析しなければならなくなることを意味している。「再生型サプライ」、「シェアリング・プラットフォーム」、「サービスとしての製品」の3つのビジネスモデルにおいては、複雑なアナリティクスが特に重要だ。

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