星野リゾート代表が社員と一緒に
「働く思い」を描く

DHBR新連載「リーダーは『描く』」の取材現場レポート

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DIAMONDハーバード・ビジネス・レビューの連載「リーダーは『描く』」。12月号は星野リゾート代表の星野佳路さんにお願いしました。星野さんと一緒にワークショップに参加したのは、冒頭「珍しく緊張しているんじゃないの?」と星野さんにからかわれた3人の社員のみなさんです。ほんの少しの緊張から始まったワークショップ、その全貌に迫ります(構成・新田匡央、写真・鈴木愛子)。

 

雪を愛する4人が「描く」に挑む

 3人のメンバーは、星野さんが自ら選ばれたといいます。

「私も含めて、全員がスキーヤーかスノーボーダーだからです」

 年間65日滑走を実行する筋金入りのスキーヤーである星野さんは、そんな軽口をたたいたうえで本当の理由を語ってくださいました。

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左:永田淑子さん

 つい最近、高知の「ウトコ オーベルジュ&スパ」から「界 日光」の総支配人に抜擢されたばかりの永田淑子さんは、東日本大震災が発生した金曜日、たまたま東北のスキー場のリフトの上にいたそう。地震の影響で1時間ほどリフトの上に宙吊りになっていたという永田さんを呼んだ理由を、「表現力がある人だから」と語ります。

 マーケティング統括室に勤務する阿部裕さんは、独特の感性が光る「すごい個性」の持ち主だと絶賛します。

「会議でも、彼だけは物の見方がまったく違うんですよ。私のiPhoneのメモには阿部さんの意見だけをまとめたページがあるほどです」

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右:阿部裕さん

 聞いたことがなかったと、社員の方々から驚きの声が上がりました。

「すぐに採用できる話はあまりありませんが、そういう発想を大事にしたいと思っています。私自身の考え方にもインスピレーションを与えてくれますから」

 取材対応などで常に星野さんと接点のある広報の川村美穂さんを、星野さんはこんな言葉で労いました。

「いろいろな意味でたいへんな部署にいる人です」

 そんな経験豊富な川村さんからは、とてもユニークな発想が出てくると思われたのでしょう。

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左:川村美穂さん

 このワークショップは、もともと「絵はもっと自由に描いていい」ということを伝えるために子ども向けに考案されたプログラムで、それを大人向けにアレンジしたものです。現在では「Vision Forest」という組織変革アプローチのプログラムのひとつとして、アート教育の企画・運営やアーティストのマネジメントを行う株式会社ホワイトシップと、ビジネスコンサルティングサービスの株式会社シグマクシスが共同で企業向けに提供しています。本誌の連載「リーダーは『描く』」では、両社の全面協力のもと実際にワークショップを実施していただき、その様子を記事化しています。

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