Going Digital 社会、市場のデジタル化を日本企業変革のチャンスにする

IIoTのポテンシャルを最大化するための3つのチャレンジ

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IIoTが持つ可能性を最大化するためには、IIoTを活用し事業ポジショニングの転換を図ることが重要となる。すなわち、従来型のものを中心としたビジネスから、サービスを中心としたビジネスへの転換が求められており、製品単体を販売する代わりに、製品と相互にデジタルで接続されたサービスとを組み合わせ、顧客と継続的な関係を構築し、長期的な収益源を確立することがカギとなる。そして、日本企業がサービスを中心としたビジネスへ転換するうえでは、次の3つが大きなチャレンジとなると考えられる。

●IIoTのCEOアジェンダ化とサービス化を加速するコーポレート・マネジメント
●顧客が望む“アウトカム(成果)”を実現するサービスの提案
●外部の力も活用したサービス提案の枠組みの拡大と提案スピードの向上

IIoTのCEOアジェンダ化とサービス化を加速するコーポレート・マネジメント(1)

  ものを中心としたビジネスからサービスを中心としたビジネスへの転換には、企業にとって破壊的なレベルの変化が求められる。このような大きな転換を図る際、一番の足かせになるのが「成功体験」――かつて成功するために構築したケーパビリティだ。通常、企業にとって過去の成功体験を捨て去ることは、特にその成功によるプラスのインパクトが現在にわたって継続している場合、容易ではない。しかし、サービス事業へ転換するといった大きな変革を成し遂げるためには、ケーパビリティを含めたいままでの成功体験を捨て去るぐらいの覚悟が必要である。

  IIoTをテクノロジーに関する事象、あるいは自社のオペレーション効率化の新しいITトレンドとしてとらえてしまうと、IIoT=CIOのアジェンダと考えてしまいがちだが、ビジネスチャンスとしてどうとらえ対応していくのかといった大きな意思が求められるという点で、IIoTを活用したサービス事業への転換はCIOではなくCEOのアジェンダだと言える。

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