自己変革の組織メカニズム
~3つの連鎖と9つの結節点

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持続的成長に向けて自己変革を継続するには、時間軸、市場、組織内の「3つの連鎖」による組織メカニズムをつくることが重要である。この「3つ」というのが要諦であり、どれか1つが欠けても機能しない。例えば、「市場との連鎖」があっても「時間軸の連鎖」がないと一過性の変革に終わってしまうし、「組織内の連鎖」が機能しても「市場との連鎖」が不足すれば内向きの変革で終わってしまう。3つの連鎖がもたらす自己変革のメカニズムはどのようなものだろうか。

自己変革のメカニズム1
《時間軸の連鎖》

 持続的成長ができる組織は、3~5年は当然のこと、10年単位、100年単位の将来にわたって、どう成長を続けていくかを見据えている。そこで第一に求められるのが、組織が揺るぎない軸をもって時代を超えてつながっていく「時間軸の連鎖」である。

 時間軸をつなげていくうえで、まず求められるのは、時代を超えて変わらない「価値観のつながり」を描くことである。企業の存在意義、経営理念や哲学といった変わらぬ価値観の時間を超えたつながりこそ、組織の存在を規定する根幹になる。

 次に、時代に相応しい経営トップを輩出していけるか、優れたリーダーシップを継続できるか、が重要である。このリーダーシップが一過性のものであってはいけない。持続的成長を遂げている組織ほど、世代が変わっても優れたリーダーを輩出している。組織として継続的にリーダーを輩出できることが時間軸をつなげる上で欠かせない要素だ。

 そして、組織全体が時間軸を共有しながら、長期戦略から日常の実務まで落とし込むものが「マネジメントサイクル」である。長期から短期まで、一連の時間軸のつながりを持って経営のPDCAサイクルを設定することで、組織として将来への軌道が明らかになる。

 すなわち、「時間軸の連鎖」において、「価値観」「リーダー」「マネジメントサイクル」の3つの結節点が機能することで、現在(いま)と10年後を併せ見て、長期的な時間軸のもとで組織が自己変革を遂げていく、持続的成長への軌道を描けるのだ。

 

 

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