「ミスター・ダボス」に学ぶ人脈づくりの秘訣

1

世界経済フォーラムの期間中、現地ダボスでは毎夜パーティーが開かれハイレベルのネットワーキングが繰り広げられる。そこに長年出入りしパーティー・シーンを熟知する人物に、マキューンが人脈づくりの秘訣を訊く。

 

 適切な人脈を築くこと、すなわちネットワーキングはビジネスにおいて極めて重要である。「人脈がすべてだ」というのは誇張かもしれないが、的外れでもない。人が手にするチャンスは、誰と一緒に過ごすかに大きく左右される。「チャンスは頭上の雲のように漂ってはいない。人々に付いている」――ベンチャーキャピタリストで起業家のリチャード・ストロムバックが、私とのインタビューで語った言葉だ。

 ストロムバックのことを「ネットワーキングの達人」と称するのは過小評価だ。彼を私に引き合わせてくれた人は「ミスター・ダボス」と呼んでおり、それにはもっともな理由がある。スイス・ダボスで世界経済フォーラムと並行して開かれる数々の関連イベント、つまりネットワーキングのメッカに、ここ10年間欠かさず参加しているのだ。ニューヨークタイムズ紙は彼を「ダボスのパーティー・シーンを熟知する非公式のエキスパート」と評する(英語記事。ダボスでは正規の会議とは別に、夜になると有力な企業や個人の主催による数々のパーティーが開かれ社交や商談の場になる)。

 大勢の情報提供者を持つ彼は、どのイベントが目玉となるかを毎年把握しており、その中心に必ずいる。この習慣を長年続けるうちに、数々のありえないような繋がりが生まれた。たとえば、フォーチュン500企業のCEO数名と会談する任務のある中東の某王子は、ストロムバックに連絡を取り、会談の進行役を依頼した。バチカンがある平和条約の交渉を進めていた時にも、関係者からストロムバックに協力の要請があった。

 ダボスで十分な経験を得られない人々、「より多くを求めて、より少ない成果しか得られない人たち」も相談に来るという。ダボスの価値を知る彼は首をひねる。「ダボス会議は世界で最も影響力のあるコミュニティです。何しろ、国連、G20、フォーチュン500企業、『フォーブス』の世界長者番付に載る富豪たち、破壊的テクノロジーの担い手、そしてオピニオンリーダーたちが一堂に会する場ですから」

 ダボスでの10年から彼が学んだことの多くは、ネットワーキングに関する一般的な助言とはかなり異なる。常識とはかけ離れたそれらの一部を、私とのインタビューから抜粋してお届けする。ダボスで、あるいは他の交流イベントで活用してみてはいかがだろう。

1
無料プレゼント中! ポーター/ドラッカー/クリステンセン 厳選論文PDF
Special Topics PR
今月のDIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー
最新号のご案内
定期購読
論文オンラインサービス
  • facebook
  • Twitter
  • RSS
DHBR Access Ranking