自分で優先順位を決められなければ、
他人の言いなりになるしかない
――書評『エッセンシャル思考』

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ハーバード・ビジネス・レビュー編集部がおすすめの経営書を紹介する連載。 第6回は「より少なく、しかしより良く」を追求する考え方を紹介したエッセンシャル思考』を取り上げる。

いちばん重要な仕事がわかっているか

 あなたは仕事にどのように向き合っているだろうか。大小様々な仕事に対して、「やらなくては」「どれも大事だ」「全部こなすことは出来ないだろうか」と考えてしまってはいないだろうか。はたまた、仕事を頼まれると「やります!」と反射的に答えてはいないだろうか。その結果として、時間が無くなり、期日が迫ったものからこなしていき、アウトプットが中途半端なものになってしまう…。

 このような循環に陥っている人は、働きすぎているのに成果がでない、どうでもいい作業に追われて仕事ができない、というストレスを感じていることが多い。さらに、考えることに時間を割けておらず、思考停止の状態に陥ってしまっていることも間々ある。

 今回は、ハーバード・ビジネス・レビューにも寄稿している、グレッグ・マキューンの著作『エッセンシャル思考』を取り上げる。彼はシリコンバレーでリーダーシップと戦略のアドバイスを行うTHIS Inc.のCEOを務めている。彼が唱えるエッセンシャル思考は一言で述べるときわめてシンプルである。それは「より少なく、しかしより良く」を追求する考え方であり、本書ではそれを実践するための見極める技術、捨てる技術、仕組み化の技術が、豊富なエピソードとともに紹介されている。

 冒頭で述べたような仕事への向き合い方は、非エッセンシャル思考の人が陥りがちな考え方という。では、エッセンシャル思考の人はどう考えるのか。まずは「これをやろう」「大事なことは少ない」「何を捨てるべきか?」を考える。その上で、「本当に重要なことを見定める」「大事なこと以外は断る」「あらかじめ障害を取り除く」という行動を取る。結果として、やるべき仕事に自分の力を注ぐことができ、重要な仕事で最大の成果を上げられるのだ。

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