対談3:クリエイターの提案は経営者に響くか

中野里陽平(築地玉寿司4代目)×小杉幸一(博報堂 クリエイティブデザイン局)

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前回までの対談で経営者から話しを聞き出したクリエイター。それから2週間後。再びふたりが集まった。軽やかなデザインのシャツで登場したクリエイターの小杉氏は、何やら色々と入った紙袋を持参している。何が出てくるのか中野里社長も興味津々だ。

 

クリエイター、玉寿司の課題を整理する

中野里:では、今日もよろしくお願いします。

小杉:よろしくお願いします。前回2時間ほどお話を聞いた上で、玉寿司さんはすごく順調に成長されている企業だなと感じました。私からもいくつか質問させて頂いて、中野里社長はたくさんのアイデアも既に考えていることも分かりました。

 とはいえ、全部肯定するとクリエイティブも作りにくいので、その柔軟性を1回否定して、玉寿司が今後目指すべき目標をはっきりさせるためにも、地盤を固める必要があるのかな、というのが今日のポイントです。

 特に、前回の最後に出てきたロゴマークの話ですが、デザイナーとしてロゴマークというのは企業思想やブランドの佇まいを反映させる大事なものだと思います。そこを1回整理整頓するために、今回は攻めと守りという考え方をしてみました。

 やはりロゴマークというのは企業の思想であって、帰るべき基点だと思います。玉寿司の、そして寿司屋としての伝統であったり、代々伝承して行くべき守りの中心にロゴマークがあるべきです。

 一方でキャラクターとしての玉ちゃんは、玉寿司としてのアクティブ性だったり、お客様へ幸せをどんどんと提案するポジションの人だと思うんですね。キャラクターだけでなくて、そこから色々なイベントが生まれてくるという風に考えて頂ければと思います。

 そのような考え方で改めてロゴやキャラクターをデザインするとどうなるのかを今からお見せしたいと思います。

中野里:はい。

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