IoTの発展段階では
不便な現状にも遭遇する

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ハーバード・ビジネス・レビューの最新号で特集した「IoT」。その未来に大きな可能性がある一方、過渡期にはさまざまな問題や混乱が生じるものである。それらの問題にいかに対処するかこそ、IoTでの真の王者を決める。 

新しい技術が新しい不便を生み出す?

 いまの大学生の就職活動を見ていると、リクナビが出来たことで自分の時代とは様変わりしました。学生から見れば企業の情報が入りやすくエントリーするのも簡単になりました。企業側もより多くの就職希望者を集めることができました。両者の選択肢を増やした効果は疑いありません。
 その一方で、学生の就職活動の量は、リクナビがなかった時代より圧倒的に増えているようです。溢れる情報を処理するのも大変なようですし、以前ほど絞り込んで企業説明会やエントリーをする必要もなくなりました。企業側も集まった膨大な候補者の中から自社に合った人材を探す作業に多くの手間を要するようになりました。
 マッチングの改善が新たな問題を生むようになりました。このような例は、枚挙に暇がありません。新しい技術やサービスの登場が、新たな問題を引き起こす。自動車の普及により自動車事故で命を落とす人が増えたことなどもその例ですし、これだけ多くの人が使っているLINEも「いじめ」に使われることもあるのです。
 結局、人類の進歩とはこのようなプロセスを経るものかもしれません。新しい社会のメリットがディメリットを生み、その改善からまた新しいメリットが生まれる。3歩進んで2歩下がる。単純な右肩上がりの向上は難しく、その直線をよく見るとギザギザになりながら、大きく見ると社会が向上する。技術と人類の歩みはそんな歴史をたどってきたのではないでしょうか。

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