職場環境を選べることが
従業員の幸福度と成果につながる

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世界に名高い建築設計事務所の大手ゲンスラーは、職場環境に関する大規模で多面的な調査を2013年に米国で行った。その結果、働く時間、場所、方法に関する選択肢の有無は従業員のパフォーマンスを左右することが示された。本誌2015年3月号の特集「オフィスの生産性」関連記事。

 

 自社のパフォーマンスを高めたい経営者は、まずオフィス環境の見直しから始めてみてはいかがだろう。仕事場の重要性については、十分に理解されていないようだ。

 私は建築設計事務所ゲンスラーの共同CEOとして、職場のデザインに従事しながら、組織のパフォーマンスとデザインの関係を研究してきた。当社が40年にわたり蓄積してきた経験と研究成果によれば、物理的環境の最適化は優れた労働力の源泉となる。

 我々は従業員のパフォーマンスに影響を与えうる職場デザインについて掘り下げてみたいと考えた。当社が2013年に米国の職場を対象に実施したアンケート調査(英語報告書)を含め、近年のさまざまな文献や調査は、あることを明確に示している。職場環境に関する選択権と自由裁量は、従業員の幸福度を高めるだけでなく、モチベーションとパフォーマンスも向上させるということだ。働く時間帯、場所、方法について自由裁量を奨励している企業の知識労働者は、仕事に対する満足度が高く、パフォーマンスが優れていた。さらに、選択肢を与えていない競合他社と比べて、自社を革新的だと考えていることもわかった。

 当社が調査した技術系労働者のケースを見てみよう。技術系の職場は(個室や小部屋ではなく)オープン型が多い。このデザインは気が散って生産性が落ちると見なされがちだが、調査によれば、技術者がオープン型で集中する能力は全業界の平均よりも高いことがわかった。

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