面識のある人の多さと
人脈の豊かさは違う

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人的ネットワークがますます重要になる時代に、人との関係をいかに築くが問われる。ただ単に「知っている人」からビジネスとしての人脈へと昇華するために必要なこととは。

 

人によって「あの人を知っている」という言葉の使い方はまちまち

 仕事柄、名刺交換をする機会が多いほうです。毎年名刺の印刷を200枚単位で3回~4回発注しているので、年間600人以上の方々と「初対面」していることになります。

 だからと言って、人脈が広いことの証にはなりません。そもそも「人脈」という言葉は好きではありませんが、ビジネスにおいて「あの人を知っている」という場合も「知っている」の定義は人によって実に曖昧です。中には名刺交換した人のことを「知っている」と表現する人もいるでしょうが、それは相手の名前と所属先、そして連絡先を知っているに過ぎません。職種にもよりますが、連絡先を知っている相手が多いことが、いまの時代、仕事においてどれほど大きなメリットとなるでしょうか。

 弊誌ハーバード・ビジネス・レビューの読者の方で、非常に人脈の広い方がいらっしゃいます。この方は大手メーカーに勤務する、まだ20代の男性Nさんです。私のような人に会う機会が多い仕事というわけではないのに、Nさんが多くの経営者や著者の方々と知り合いなのには、何度も驚かされました。そして、彼の知人を何度か紹介していただいています。

 Nさんの凄いところは、単に名刺交換した相手の数が多いのではなく、それらの人と「薄くない人間関係」を築いていることです。Nさんを知る経営者の方と彼の話しをしても、彼のことをよくご存じなのです。仕事上の接点がなくてもここまで関係を築けるのはなぜか。

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