経営者にとって投資家は
敵か、味方か?

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投資家が経営者に短期的な利益を要求することから、経営者が本来取り組むべき長期的な企業価値の向上が果たせないという皮肉な状況がある。「ハーバード・ビジネス・レビュー」の最新号の特集は「投資家は敵か、味方か」。企業と経営者はどのように投資家と接するべきか。

 

クリステンセンが指摘する
「投資家のジレンマ」

 企業にとって出資をしてくれる株主は最大の理解者のはずです。ところが、四半期の業績が悪いと株主からプレッシャーをかけられることになります。説明責任も生じますし、経営者は何とか株主の不満を解消しようとやっきになります。こうして対応に追われる経営者は、短期的な利益の追求のみに終始することとなり、長期的に企業価値を毀損させてしまう危険性が高まります。

 ここでジレンマがあります。本来、企業価値を高めてリターンを増やしたい投資家が、日々の行動から企業の長期的な価値の毀損に加担してしまう、というジレンマです。

 この話しは、最新号の論文の一部です。著者はあの『イノベーションのジレンマ』でお馴染みの、クレイトン・クリステンセン教授です。タイトルもそのまま『投資家のジレンマ』です(『イノベーションのジレンマ』の元タイトルは、Innovator's Dilenma=つまり「イノベーターのジレンマ」)。

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