年末の食べすぎに対処する3つの作戦

1

年末のホリデー・シーズンは職場にお菓子があふれ、社交イベントで食べる機会も増えるというお国柄のアメリカ。誘惑と衝動を管理し食べすぎを防ぐ、研究に裏打ちされた3つの方法とは?


 それはハロウィーンから始まる。職場の同僚たちは、トリック・オア・トリートで余ったキャンディをオフィスにたくさん持ち込んでくる。自宅に置いておけば、口に入れる誘惑に負けてしまうからだ。その後、文字通り甘くておいしい雪崩が押し寄せてくる。年末までホリデー・シーズンが続き、ケーキやクッキー、魅力的なスナックがあらゆる地域のあらゆるオフィスに際限なく供給されるのだ。

 祝祭日に頻繁に開かれるパーティーや家族との夕食では、食べすぎないようにするのはさほど難しくないとしよう。しかし職場ではどうだろう? 同僚たちはひたすら、ダイエットを台無しにするお菓子を地雷のようにまき散らす。それらに屈しない意志力を、どうやって奮い起こせばいいのだろうか。実際、オフィスにいる間はこうした誘惑に打ち勝つのは難しいという。過去のある研究によると、何かを遂行するために多くの自制心を働かせている時――つまり、ストレスや困難に対処しながら仕事をする、というごく日常的な行為をしている最中――には、エミリーが持ってきたレモンバーやダグ特製の砂糖がけドーナツに抵抗するだけの自制心は残っていないのだ。

 いまのズボンのサイズのままで翌年を迎えたければ、作戦が必要になる。単に「お菓子は1つも食べない」と口で宣言するだけでは作戦とはいえない。意志の力だけに頼っても成功はおぼつかない。最初にどれほど強い意志を持っていたとしても、意志力は負荷の強弱に応じて増えたり減ったりを繰り返す。それが人の摂理なのだ。

 そこで、研究に裏打ちされた作戦をいくつか紹介しよう。このホリデー・シーズンにオフィスで実践すれば、新年にはお腹を無理やり引っ込めずともズボンがはけるかもしれない。

●きわめて具体的に制限を設ける
 クッキーやチーズが盛られた大皿に近づく前に、どの量でやめておけば食べすぎにならないかを考えておこう。職場やパーティーで食べる機会があれば、手を出してよい食べ物の量を事前に 、厳密に決めておくのだ。

 人が立てる計画の問題点は、そのほとんどに(食生活に関するものも含め)具体性が足りないということだ。「自制する」とか「食べすぎに気をつける」と言うが、それは正確にはどういう意味だろう。食べるのをストップするのは、いつなのか。おいしいお菓子や軽食で山盛りのテーブルを見つめている時、「食べすぎ」だと判断する能力は鈍るものだ。

 有効なのは、誘惑の源を直接見る前に、あらかじめ計画を立てておくことだ。研究によれば、誘惑に遭遇した時にどうすべきかを事前に厳密に決めておくと(「クッキーを2切れだけ、それ以外は何も食べない」など)、その目標を達成できる確率は2~3倍も高まる(英語論文)。

1
無料プレゼント中! ポーター/ドラッカー/クリステンセン 厳選論文PDF
Special Topics PR
今月のDIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー
最新号のご案内
定期購読
論文オンラインサービス
  • facebook
  • Twitter
  • RSS
DHBR Access Ranking