GEのトップリーダーは、教育と学習を同時に行う

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GEのチーフ・ラーニング・オフィサー、ラグー・クリシュナムーシーの連載開始。第1回は、GEのクロトンビル研修所で幹部が過ごす1日の模様をお伝えする。偉大なリーダーは偉大な学習者である、という同社の信念はいかに具現化されているのだろうか。


 朝6時、ゼネラル・エレクトリック(GE)のジョン・F・ウェルチ・リーダーシップ開発研究所、通称クロトンビル。ここの招聘リーダー(Leader in Residence)としてのデイビッドの1日は、ランニングコースから始まった。一緒に走っている20代の社員2人は、自分の半分くらいの年齢で、職務階層は5段階ほども低い。ジョギング中は和やかな雰囲気で、率直に意見が交わされた。このような偶然の出会いを、今後も3人はここで経験していくことだろう。

 GEの経営幹部の1人であるデイビッドは、主要事業のリーダーという本職から一時的に離れ、会社の将来のために普段とは違う形の投資をしていた。世界中から研修を受けに来た優秀なマネジャーや社員およそ250人に、これから1週間にわたってみずからの知識経験を伝え、コーチングやメンタリングを行い、彼らとともに学ぶのだ。デイビッドを含む経営陣はローテーションでこの役割を引き受け、「GEの人材を刺激し、つながり合い、育成する」というクロトンビルの掲げる目標を実現するために協力している。

 彼らの立場は、「偉大なリーダーは偉大な学習者である」という我々GEの信念を体現したものだ。また、専門家に求められる「深い知識と人を育てる情熱を持つ」という価値観と、「1人が成長すればみんなが成長し、ひいては会社が繁栄する」というGEのリーダーシップ哲学を象徴している。デイビッドや他の経営幹部はこの活動を通して、自身のリーダーシップ・スタイルを振り返る時間を持てる。通常の業務ではめったにできないことだ。

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