「拒絶される恐怖心」を会議の場から取り除く方法

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何かのきっかけで、チーム内の誰かが疎外され孤立することがある。ごく短期間でも、意図的なものでなくても、拒絶が生じれば職場に不信感が醸成される。それを防ぎチームの信頼と結束を高める、3つのシンプルな方法を紹介する。


 あなたが会議室に遅れて入ると、他の出席者たちはすでに会議を始めている。同僚たちはほんの一瞬あなたに目を向けただけで、再び話に戻る。あなたは隅に座り、スマートフォンでメールをチェックする。皆が議論を始めると、あなたも意見を述べたいと思うが、話に割り込む隙はありそうにない。結局あなたは諦めて、少々メモを取り、さらにメールをチェックし、会議が終わるのを待つ。その日の残りの時間はずっと自分の机で過ごすが、仕事は大してはかどらない。

 拒絶されること、または拒絶への恐怖心は、社会関係上の行動に強く影響を及ぼす。そして職場では、活力を失わせる原因にもなりうる。職場で影響力を持つ重要なサークルから疎外または排除されたと感じる時には、脳内の神経化学物質の構成が変化するため、生産的、革新的、あるいは協調的にはなりえない。そして脅威を感じ、コルチゾールが脳内に多量に分泌されて、脳の実行機能が停止する。その結果、信頼は不信感へと変わる。この影響は何時間も持続する場合がある。

 私のお気に入りのフレーズで表現すれば、「拒絶によってリアリティ(REALITY)が変わる」のだ。つまり、自分をオープン(Reveal)にしなくなり、より多くを期待(Expect)するようになり、最悪の事態ばかり考え(Assume)、物事を用心深く見る(Look)ようになり、恐怖心に基づいて状況を解釈(Interpret)し、「自分は他者に利用されている」と考え(Think)、そして「仲間に入れてもらいたい」と切望(Yearn)するようになる。

 しかし、この厄介な傾向を理解しているマネジャーは、このような事態を未然に防ぐことができる。メンバーの結束を固めチームの一員として貢献させるには、外面(社会的環境)を変えることで内面(心的空間)を変えるとよい。話し合いの際に以下の原則を取り入れることで、それが可能になる。

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