「革新的企業」の世界4大ランキング
すべてに入った3社とは?

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本誌2014年4月号(3月10日発売)の特集は、「ビジネスモデル 儲かる仕組み」。競争の激しい時代、いかに持続的に収益を上げていくかについて論じる。HBR.orgからの関連記事の第1回は、「ビジネスモデルの革新こそが爆発的成長への最短距離」と主張する、スコット・アンソニーの記事をお届けする。革新的と称される幾多の企業のなかで、トップ3を選ぶとすればどこだろうか。


 世界で最も革新的な企業を選ぶとなれば、どのような方法も論争を呼んで当然だ。ボストン コンサルティング グループのランキングは、企業の上級幹部に革新的だと思う企業の名を挙げさせるアンケートに大きく依存しているが、この方法では、成功している企業が何事にも長けているように見えるというハロー(後光)効果が働きやすい。一方、企業の将来性と現在の株価を基に「イノベーション・プレミアム」を算出するフォーブス誌の数学的アプローチは、マーケットの気まぐれに振り回されやすい。また、編集者が選出するMITテクノロジー・レビュー誌やファストカンパニー誌の場合、誇張された評判や話題性に引っぱられることがある(後者が2009年度の最も革新的な企業に「チーム・オバマ」を選んだのを思い出してほしい)。

 それでも、次のチームミーティングで座を和ませる話題が欲しいと思ったら、こんな質問をしてみてはいかがだろう――4誌すべてのランキングで上位50位入りを果たした、3つの会社はどこか(2誌以上に載ったのは29社、3誌以上に載ったのは7社のみ)。ヒントをあげてもいいだろう――3社のうちの2社はアメリカ西海岸のIT企業、もう1社はアジアの企業だ。

 おそらくあなたのグループでも、私がここ数カ月の間に会った面々と同じように、アメリカ企業はグーグルかアップルかアマゾンのいずれか2社が挙がるにちがいない。意外にも、この中の仲間外れはアップルだ。フォーブスで79位となっている(主に株価の上下が激しいことに由来する。同誌はそれを、将来的なイノベーション能力に対する投資家の不安と読んだ)。

 グーグルとアマゾン、と答えた人は正解。これは、両社とも新しいビジネスモデルを対象市場に導入することに成功しているからだ。グーグルは一般的に検索サービスを提供する会社だと思われているが、グーグルをグーグルたらしめているのは、その検索技術を使って、企業が自社の広告を特定の検索語と結びつけるためにお金を払うという破壊的な広告モデルを開発したことだ。近年では、同社が無償提供する柔軟性の高いアンドロイドOS(それまで業界を牛耳ってきた、独占的で閉鎖的なシステムとは好対照だ)のおかげで、低価格かつ高機能な機器を投入する韓国のサムスンや中国のZTEといった企業が台頭している。

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