上司との関係は、あなた自身が変えられる

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「上司に恵まれていない」と思い諦めている人に、上司との関係性を改善しうる方法とマインドセットをお伝えする。カギは、相互依存と互恵関係を常に意識することだ。


 あなたは、もっとよい上司の下で働きたいとお望みだろうか。有益な情報と必要な資源を得るために力を貸してくれる上司。自分とチームにとって重要なサポートを提供してくれる上司。つまり、真の協力者でありパートナーと呼べる上司である。

 そうした援助をすでに上司から得ているならば、あなたは幸運だ。我々が上司について耳にする話は、称賛よりも苦情のほうがはるかに多い。そして「不運」な読者にこそ、ぜひこのブログを読んでもらいたい。我々が伝えたいメッセージは単純だ――上司との関係は、あなたが思うほど運に左右されるものではない。

 上司に不満を持つマネジャーたちと話していると、多くがこう思い込んでいる。上司との関係性がどうなるかは完全に上司次第であり、自分がそれを変えるためにできることはほとんどない、と。

 あなたも、両者の関係性を決定づけるのは上司の側だ、と思い込んでいるのではないだろうか。であれば、その前提を考え直してみてほしい。ほぼ間違いなく、上司との働き方に対して部下が持つ影響力は、あなたが思っているよりも大きい。両者は結局のところ、相互依存の上に成り立っているのだ。上司と部下のどちらも、成功するために互いを必要としている。上司が精神的な問題を抱えている場合や極端に理不尽な場合を除き、この相互依存は互いを利する関係性を築くベースとなる。

 まずは上司との関係性について、あなた自身がある程度の責任を負い、以下の基本的な問いを自問することから始めてみてほしい。

●自分は期待に応えているか?
 あなたのグループが望ましい成果を上げていない場合、上司との素晴らしい関係を期待するのはどう考えても難しい。期待を下回る成果は、上司の面目を失わせることになる。目標を達成すること、その実現に向け計画を立てること、もしくは上司と協議して目標を再検討することが必要だ。これらをせずして、他によい方法はない。そして上司の期待は、単なる数値目標の達成にとどまらない。重要な情報の共有、重要な意思決定への関与、そして個人的な支持や忠誠心をも含むことを覚えておこう。

●自分は上司をコーチとして見ているのか、それとも評価者と見なしているのか?
 実際のところ、すべての上司がその両方である。いつ、どんな時にいずれの立場になるのかを、見極める必要がある。上司は評価者でしかない、という考えに陥らないことが大事だ。そのような批判的な目で上司を見ながら常に用心していれば、最悪の事態に備えることはできる。しかし、現実はそうでない場合が多い。ほとんどの上司が両方の役割を演じ、またそうすることを望んでいる。上司を評価者としてしか見なければ、心を通わせることができず、良好な関係性のメリットを得ることもできない。上司は状況に応じて2つの役割の中間のどこかにいる、と考えたほうが安全だ。手始めに、リスクの少ない何らかの些細な方法で、上司がどのような状況でどの程度あなたを支援するつもりなのかを確かめてみよう。その結果に基づいて行動するのが得策だ。

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