BCGの太田直樹氏が語る「異質の知の取り込み方」

DHBR勉強会レポート

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ハーバード・ビジネス・レビューでは、毎月、講師をお迎えして勉強会を開催している。著名な講師を囲み、少人数によるディスカッションを中心とした勉強会は、魅力と活力にあふれた会として好評だ。今回はBCGの太田直樹氏を講師に迎え、「集合知を活かす技術」というテーマで、プレゼンテーションとミニ・ワークショップを行っていただいた。


【テーマ】「集合知を活かす技術」
【 講師 】太田 直樹氏(ボストン コンサルティング グループ
            シニア・パートナー&マネージング・ディレクター)
【 日時 】2013年9月9日(月) 19時00分~20時30分
【 場所 】d-labo コミュニケーションスペース(ミッドタウン・タワー7階)

DHBR勉強会について

 ハーバード・ビジネス・レビュー(DHBR)では、毎月1度、講師をお迎えして勉強会を開催しています。今回より勉強会の様子を皆様にも味わっていただけるよう、開催レポートを掲載いたします。

 この勉強会は、DHBR誌に寄稿いただいた方を中心に講師としてお招きし、各回のテーマに沿ったプレゼンテーションの後、参加者の方々とディスカッションを行う形式をとっています。アットホームな会場、20名という少人数、隔たりのない講師の方との近さという贅沢な空間が、ほかにはない活発な議論を誘い、これまで参加いただいた方々からも好評をいただいております。また、参加者の年齢や職種も幅広い層にまたがっており、大変刺激的な会となっています。

「異質の知」を取り込む方法

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右:太田直樹氏 左:弊誌編集長

 さて、今回のテーマは「集合知」。講師にはボストン コンサルティング グループ(BCG)でシニア・パートナーを務める太田直樹氏をお招きし、異質の知をいかに取り込み、イノベーションを起こしてゆくかをお話しいただきました。

 最初に、米国メディア業界における業界順位変動がこの60年間でどのように拡大してきたか、また業界トップ企業が営業利益率トップである確率が低くなってきている現状がグラフで示されました。絶えずイノベーションを起こすことが、過去に比べて一層重要となり、企業の死命を決する時代となってきました。革新的な企業にあっても、イノベーションのジレンマに陥らず、成長を維持するために、シナリオを活用して異質な知を取り込むことの有効性を述べられました。BCGではそうしたアプローチで200回以上のプロジェクトを推進しており、単純なケース・スタディと比較すると、再現可能性や適用性が高く、その対象も商品に留まらず、事業モデルや経営のイノベーションにも繋がることが確認されています。

 今回はそのプロジェクトの中から、弊誌掲載論文「異質の知が新たな事業をつくる」(2013年9月号)でも紹介された、あるアジアのハイテク企業で実際に行った方法を説明いただきました。

 アプローチの方法として、まずは成功体験を忘れ、現状の延長線上にある未来に対して疑念・問題意識をもつこと。次に長期に亘って作用する「メガトレンド」の中から普段意識していない点を洗い出すこと。それに基づいて整合性のあるシナリオを作成し、ディスカッションを通じて再度現状を振り返る、という段階を踏みます(詳細については論文をご参照ください)。

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講師とも近く、リラックスした雰囲気

 新興のグローバルチャンピオンでも、成功体験や固有の文化にとらわれず、こうしたアプローチを用いて、積極的に「異質の知」を活かす取り組みを行っています。このようなセッションは(頭の固くなった役員よりも)柔軟性のある若手を中心に据えるとより多彩なシナリオ生成が期待できるそうです。

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