未来を知るためのネットワークを築いているか

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未来に起こりうる破壊的変化に、どう備えればいいだろうか。1つの方法として、他分野・異業種の人々とネットワークを築き、彼らを「見張り役」として活用する。彼らは、外界で生じた変化の波をいち早く見つけ、知らせてくれるからだ。


 私たちは皆、生活のあらゆる側面においてネットワークがいかに大切であるかを理解している。医療・健康、経済・法律、そしてとりわけ仕事とキャリアにおいて、人とのつながりは重要だ。しかし、マネジャーやリーダーとして成功するためには、1つではなく3つのネットワークが必要であることは、あまり知られていない。それは、仕事上のネットワーク、成長のためのネットワーク、そして戦略上のネットワークである。

「仕事上のネットワーク」は、あなたやチームが日常業務を行っていくうえで欠かせないものである。社内の別の部署や社外の人々など、あなたの業務を可能にしてくれる人、あるいは欠かせない作業を担ってくれる人で構成される。ここに含まれる人々は、直接あなたのために働いているのではないが、あなたの成功を左右する。さらにこのネットワークには、あなたやチームの仕事を頼りにしている人々も含まれる。あなたが必要としなくとも、彼らの要求があなたの時間の使い方や注力の方向性に大きく影響する場合もある。

「成長のためのネットワーク」は、あなたが信頼を置く人々で構成される。話を傾聴するに値する人、個人の経験に基づいてアドバイスをくれる人、そして仕事上の選択肢について話し合い探求する場を提供してくれる人である。彼らは、あなたがマネジャーやリーダーとして成長するのを何らかのかたちで助けてくれる。

 これら2つのネットワークは、自然に築かれていくものだ。仕事上のネットワークには毎日接するし、たいていの人は仕事上のジレンマを抱えた時、知識豊かな友人や知人に個人的に助けを求める。これらのつながりは、普段あまり意識してはいないが、まぎれもなくネットワークなのだ。しかし、マネジャーの多くがその構築と維持に十分な時間と配慮を注いでいない。一時的な必要性や偶然の産物にすぎず、そこには重要な人物が欠けていることが多い。ともあれ、不完全な形であるにせよ、これらのネットワークは必ず築かれているものである。

「戦略上のネットワーク」は、そうではない。日常の仕事や生活とは無関係であるがゆえに、多くのマネジャーはまったく築こうとしていない。戦略上のネットワークは、将来に関するものだ。ここに含まれるのは、2つの重要な課題――将来のビジョンの設定、そしてその将来への準備と成功――において、あなたを支援してくれる人々である。これは仕事上のネットワークと重なる部分もあるが、違いも顕著である。

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