【松山太河氏インタビュー】
僕がエンジェル投資家になったわけ(2)

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日本を代表するエンジェル投資家、松山太河氏へのインタビュー。後半の今回では、eグループをやめた後、VCとなりアーリーステージの投資にこだわる理由を聞いた。

 

出資者はベンチャーに理解のある人に

松山:eグループでもう少し働きたかったんですが、株主の変更で辞めることにして、少し時間が出来たんです。そこで小口の投資でも始めようかと思い、当時ネット系の社長さんで上場された人やヤフーや楽天に事業を売却したような人十数人から資金を預かって自分の資金と併せて、1つ目のファンドを立ち上げました。それが2005年ですね。それ以降は、アーリーステージのIT企業に投資しはじめ、年間数社ですので、いまでは数十社に投資しています。

――ベンチャー企業の側から、ベンチャー・キャピタリスト(VC)になられたきっかけはあったんですか。

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松山 太河氏

 3年前から元mixi CTOの衛藤バタラ氏などとともにシンガポールで日本以外のアジア企業にも投資をはじめました。

――十数人からお金を集めたって簡単におっしゃいますが、リスクマネーとして集めるのは相当大変じゃないでしょうか。

松山:そうですね。直接知っている人がほとんどだったというのも大きかったと思います。

――でも、アーリーステージに投資をしようというのは、同じ感覚を共有してもらわないと難しい局面を迎えますよね。

松山:幸い出資してくれた人というのは、ネット系の企業を自分でつくったことがある人だったんです。会社つくって、IPOなりM&Aで売却なりした人なら、そういう感覚がわかるじゃないですか?要するに当たるベンチャーに投資すれば結構なリターンになるんだという。この感覚がわかっている人には理解されやすいですね。

 あとは、基本的にリスクマネーなので、結構な資金をもっている人に出資してもらうようにしました。しかも1年や2年で調子が悪くなる企業も出てくる投資なので、それに対して細かいことを言う人も難しいなと思っていました。ですから、ある程度余裕があって、後進のためにこういうことをやってもいいという考えの人から集めるようにしました。

――本当の意味でエンジェルと呼べる人たちですね。

松山:そうですね。エンジェル気質のある人たちが、1つひとつ自分でやるのは手間なんで、それらを僕がまとめて運用するという感じですね。規模は数億と小さかったのですが、お陰さまでこのファンドから比較的大きくなった企業がいくつか出たので信用もついて、いま次のファンドを十数億の規模でスタートさせたところです。

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