変革の取り組みが続かない5つの理由

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ゴールドスミスが「コーチングの神様」といわれる理由のひとつは、難しいことをシンプルな言葉と指針で示してくれることではないだろうか。今回は、自分や組織を改革する取り組みが続かない5つの理由を特定し、対処法を挙げる。


コーチへの質問
「改革は困難です。終わりが見えず、奏功しているのかもわかりません。改革を効果的に進めるヒントがあれば教えてください」

 改革とは、私たちが思っている以上に時間がかかり、困難なものです。この事実をしっかり受け入れれば、より効果的に進めることができます。なぜ人は、目標の達成を途中で諦めてしまうのか――この点について、私はケリー・ゴールドスミス博士と共同で調査しました。彼女はノースウェスタン大学のケロッグ・スクール・オブ・マネジメントでマーケティングの准教授を務め、私の共著者でもあります。調査の結果、人が諦めるのは5つの理由があると判明しました。これらの障害物について理解すれば、何らかの予防策を講じて、同じ失敗の繰り返しを避ける役に立つでしょう。

1. 当事者意識が足りない
「そもそも、こんなことはうまくいくはずがないと思っていた。試してみたけど、あまりうまくいかなかった。思っていた通り、これは時間の無駄だった」

 リーダー育成やコーチング、自己啓発書には、ある典型的な誤りが見られます。「この方法であなたは変わる!」という謳い文句です。現実世界で実在するリーダーの、実際の行動を変革する――長年この活動に従事してきた経験から、私は1つの確かな教訓を得ました。それは、自分を変えられるのは自分自身しかいないということです。

 物事を本当に改革したいなら、自分自身が当事者として責任を担い、「これがうまくいくかどうかは自分次第。絶対に成功させてみせる」という強い信念を持つことが必要です。

2. 時間を過小に見積もる
「このプロセスがこれほど長期化するとは思わなかった。それだけの価値があるかどうかもわからない」

 目標を設定する際、達成に必要な時間を過少に見積もってしまうという慢性的な傾向があります。行動変革を目標とする場合、ポジティブで持続的な成果がもたらされるまでの時間を現実的に予測することが重要です。長年かけて培われてきた慣行が、1週間で消えることなどありません。結果が得られるまでの時間を、自分の予想より1.5~2倍長めに見積もり、さらに少し足しましょう。

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