毎日10分の日記をつければ、人は成長する

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日記をつける目的のひとつは、自分の生きた証を残すことだろう。しかしこの習慣には、ほかにも多くのメリットがあるという。日記がいかに仕事のパフォーマンスを向上させ、心理的・身体的なメリットをもたらすか、実証的な研究結果をまじえ紹介する。


 質問:オプラ・ウィンフリー(全米で人気のテレビ番組司会者)と、第二次世界大戦の将軍ジョージ・S・パットンの共通点は何か。

 答え:熱心に日記をつけている。

 先日オプラは、日誌の一部を一般に公開し、読者にも日誌をつけることを勧めた。ジョン・アダムズからアンディ・ウォーホールまで、日々の生活の記録を克明にしたためていた歴史上の著名人は多い。自分の歴史を残すためというのは当然、日誌をつける大きな目的だろう。しかし生きた証が残るという以外に、日記をつけることのメリットはあるだろうか。

 もちろんある。業務日誌をつけるべき理由として、特に次の4点が挙げられる――(1)焦点が明らかになる、(2)忍耐力が向上する、(3)計画性が向上する、(4)個人的成長が促される。

 筆者(アマビール)の教え子だったサラ・カウスは最近、こんなふうに書いている。彼女が受講していたMBAコースの「創造性のマネジメント」のクラスでは、日誌をつけることが義務づけられていた。その後、彼女がコンサルタントから起業家へとキャリアを歩んでいくなかで、この習慣が計り知れないほど役に立ったという(サラの会社S'wellは、断熱と保温に優れたユニークな水筒を製造・販売している)。最初、サラは日誌をつけることに異を唱えていた。

「当時、MBAの学生として多忙だった私には、日誌をつけることが面倒で時間のムダに思えた。必要なのは自分の気づきや感情を書き記すことではなく、勉強やネットワークづくりだ――そう思っていたのだ。ところが、アマビール教授の課題を通して、これまでにない日誌のつけ方を知った。それは、私生活にも仕事にも役立つことになったのだ」

 サラは最初の3つのメリットについて、次のように説明している。

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