マイケル・E・ポーター

経営思想家トップ50:第5位

「最も影響力のある経営思想家」トップ50人を隔年で選出する、Thinkers50という取り組みがある。デス・ディアラブとスチュアート・クレイナー率いるアドバイザーチームと一般投票によって選出されるこのランキングは、「経営思想界のアカデミー賞」とも言われる権威と影響力を持つ。選出の基準は次の10項目だ。アイデアの独創性、アイデアの実現性、執筆活動、支持者の忠実度、ビジネスセンス、国際的視野、研究の厳密性、アイデアのインパクト、指導者的要素。次回ランキングの発表は2013年11月。


第5位:マイケル・E・ポーター(Michael E. Porter)

 ハーバード大学ビジネススクール(ウィリアム・ローレンス司教記念講座)ユニバーシティ・プロフェッサー(同大学の全学部で授業を行う資格を有する)。同世代の経営思想家のなかで最も影響力を持つひとりであり、現代の企業戦略論の生みの親とされている。ポーターの「5つの競争要因」のフレームワークは、世界中のビジネススクールで教えられている。

 18冊の著書があり、125本以上の論文がある。1983年には、モニター・グループを共同で設立した。

 企業間の競争から、国家間の競争へと研究の対象を広げたポーターは、The Competitive Advantage of Nations(1990年。邦訳『国の競争優位』ダイヤモンド社)を発表した。同書では国家の競争優位を示すダイヤモンド・モデルを使い、ある国が他の国よりも高い生産性や生活水準を実現する理由を明らかにした。Redefining Health Care(2006年。邦訳『医療戦略の本質―価値を向上させる競争』日経BP社)をはじめとするエリザベス・テイスバーグ教授との共著は、米国のみならず多くの国で医療に対する考え方や取り組みに影響を与えている。

 近年では、事業活動と社会の結びつきに着目し「共通価値」(Shared Value)の概念を提唱し、「企業は株主に対してのみならず、社会に対しても価値を創造しなければならない」と論じている。

 これまでハーバード・ビジネス・レビューの論文でマッキンゼー賞を6度受賞している。


HBR.ORGの原文・関連リソースはこちら
Thinkers50の公式ウェブサイトはこちら


■マイケル・E・ポーターの論文邦訳バックナンバー
2001年5月号 戦略の本質は変わらない
2003年3月号 競争優位のフィランソロピー
2004年9月号 ヘルスケア市場の競争戦略
2005年3月号 新任CEOの当惑
2007年2月号 競争の戦略:5つの要因が競争を支配する
2007年2月号 競争優位の戦略:「企業戦略」を再考する
2008年1月号 競争優位のCSR戦略
2009年1月号 エンド・ゲーム戦略
2011年6月号 共通価値の戦略
2011年6月号 [改訂]競争の戦略
2011年6月号 [新訳]戦略の本質
2011年6月号 [新訳]戦略とインターネット
2011年6月号 [新訳]環境、イノベーション、競争優位
2011年6月号 [新訳]ITと競争優位
2012年6月号 「選ばれる国」の条件
2012年6月号 それでもアメリカ経済は成長する
2013年3月号 【インタビュー】これからの競争優位
 

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