不況期に従業員の士気を保つ、3つの方法

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「従業員オーナーシップ」とは、ロイヤルティを超越して自社に強いコミットメントを示す従業員の行動・態度を指す。自身と会社の運命を同一視し、積極的に関与し貢献するのが「従業員オーナー」だ。このオーナーシップ意識こそが、不況期に組織の士気を底上げし連帯を強めるカギになるという。


コーチへの質問
「不況期に従業員の意欲と士気を保つことは、非常に難しいように思えます。人員削減や事業計画の縮小の後では特にそうです。従業員を“臨戦態勢”に保つためには、どうすればいいのでしょうか?」

ゴールドスミス
 最近、どこに行ってもこのような不安を耳にします。誰もがそうでしょう。私の友人でサービス・プロフィット・チェーン・インスティテュートのエグゼクティブ・ディレクターである、ジョー・ウィーラーにアドバイスをお願いしました。ジョーは最近、ハーバード・ビジネススクール教授のジェームズ・L・ヘスケット、W・アール・サッサー・ジュニアとの共著『OQ(オーナーシップ指数)―サービスプロフィットチェーンによる競争優位の構築』(邦訳2010年、同友館)を刊行しています。

ジョー・ウィーラー
 全米中のマネジャーたちは、需要が低下する中でコストを管理する際に厳しい選択を迫られています。多くの場合、このことは人件費に跳ね返り、解雇や自宅待機命令といったコスト削減につながります。こうした措置がもたらす混乱は、従業員の士気や意欲に悪影響を及ぼします。

 拙著では、食品スーパーのウェグマンズ・フード・マーケット、金融会社のINGダイレクト、カジノ・チェーンのハラーズ・エンタテインメント(現シーザーズ・エンタテインメント)などを取り上げています。これらの企業を我々は「サービス・プロフィット・チェーンのリーダー企業」と位置づけ、その業務慣行を研究しました。これらの企業には、従業員に占める「オーナー」、つまり仕事に意欲的で「オーナーシップ」の意識を持つ従業員の割合が高いという特徴があります。彼らは会社に新しい従業員を紹介したり、現行の製品やサービス、プロセスを改善する取り組みに参加したりします。このような絆は必然的に企業に大きな成功をもたらし、特に不況期には著しい効果を発揮します。

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