2011年6月号 特集 マイケル E. ポーター 戦略と競争優位 記事詳細

■ 特集 マイケル E. ポーター 戦略と競争優位

経済的価値と社会的価値を同時実現する 共通価値の戦略

「共通価値」(shared values)という概念は、経済的価値を創出しながら、社会的ニーズに対応することで社会的価値も創出するというアプローチであり、成長の次なる推進力となるだろう。GE、IBM、グーグル、インテル、ジョンソン・エンド・ジョンソン、ネスレ、ユニリーバ、ウォルマートなどは、すでに共通価値の創造に取り組んでいるが、まだ端緒についたばかりである。共通価値がもたらすチャンスを見極める方法は、「製品と市場を見直す」「バリューチェーンの生産性を再定義する」「事業を営む地域に産業クラスターを開発する」の3つである。これまでの資本主義の考え方は、「企業の利益と公共の利益はトレード・オフである」「低コストを追求することが利益の最大化につながる」といったものであり、依然支配的である。しかし、もはや正しいとはいえず、また賢明とは言いがたい。共通価値の創造に取り組むことで、新しい資本主義が生まれてくる。


マイケル E. ポーター   ハーバード大学 ユニバーシティ・プロフェッサー

マーク R. クラマー   ハーバード・ジョン F. ケネディ・スクール・オブ・ガバメント 上級研究員

PDF記事:24ページ[約2,331KB]
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