ヘンリー・ミンツバーグ

経営思想家トップ50:第30位

「最も影響力のある経営思想家」トップ50人を隔年で選出する、Thinkers50という取り組みがある。デス・ディアラブとスチュアート・クレイナー率いるアドバイザーチームと一般投票によって選出されるこのランキングは、「経営思想界のアカデミー賞」とも言われる権威と影響力を持つ。選出の基準は次の10項目だ。アイデアの独創性、アイデアの実現性、執筆活動、支持者の忠実度、ビジネスセンス、国際的視野、研究の厳密性、アイデアのインパクト、指導者的要素。次回ランキングの発表は2013年11月。


第30位:ヘンリー・ミンツバーグ(Henry Mintzberg)

 カナダのモントリオールにあるマギル大学(クレグホーン寄付講座)教授兼経営学大学院教授。研究テーマはマネジャーの働き方、マネジャーの育成と教育について。

 15冊の単著・共著があるが、最も知られる研究は組織の構造に関するものであろう。シンプルな構造、機械的官僚制、専門家官僚制、事業部門制、問題別随時組織(アドホクラシー)という5つの組織構造を特定した。また、創発戦略の概念(できあがった戦略をトップダウンで現場に押しつけるのではなく、組織内の対話によって効果的な戦略が生まれること)を発展させたことでも有名。

 従来のMBAカリキュラムに対しては、かなり以前から公に異を唱え続けている。最初の著書The Nature of Managerial Work(1973年。邦訳『マネジャーの仕事』白桃書房)では、マネジャーの役割についての固定観念に一石を投じた。同書は、マネジャーが何をするべきかについてではなく、マネジャーが行っていることについて実際に研究した数少ない書籍の1冊である。その他の代表作にThe Rise and Fall of Strategic Planning(1994年。邦訳『戦略計画 創造的破壊の時代』産能大学出版部)、Managers Not MBAs(2004年。邦訳『MBAが会社を滅ぼす―マネジャーの正しい育て方』日経BP社)、Managing(2009年。邦訳『マネジャーの実像―「管理職」はなぜ仕事に追われているのか』日経BP社)などがある。


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Thinkers50の公式ウェブサイトはこちら


■ヘンリー・ミンツバーグの論文邦訳バックナンバー
2002年12月号 真のリーダーは教室では育てられない
2003年1月号 【特別インタビュー】アングロサクソン経営を超えて
2003年1月号 マネジャーの職務:その神話と事実との隔たり
2003年1月号 戦略クラフティング
2003年1月号 戦略プランニングと戦略思考は異なる
2003年1月号 マネジメントに正解はない
2003年1月号 プロフェッショナル組織の「見えない」リーダーシップ
2003年1月号 政府の組織論
2004年3月号 参加型リーダーのマインドセット
2005年7月号 戦略プランニングと戦略思考は異なる
2007年2月号 戦略クラフティング
2009年11月号 「コミュニティシップ」経営論
 

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