ハワード・ガードナー

経営思想家トップ50:第37位

「最も影響力のある経営思想家」トップ50人を隔年で選出する、Thinkers50という取り組みがある。デス・ディアラブとスチュアート・クレイナー率いるアドバイザーチームと一般投票によって選出されるこのランキングは、「経営思想界のアカデミー賞」とも言われる権威と影響力を持つ。選出の基準は次の10項目だ。アイデアの独創性、アイデアの実現性、執筆活動、支持者の忠実度、ビジネスセンス、国際的視野、研究の厳密性、アイデアのインパクト、指導者的要素。次回ランキングの発表は2013年11月。


第37位:ハワード・ガードナー(Howard Gardner)

 ハーバード大学教育学大学院(ジョン H・アンド・エリザベス A・ホッブス記念講座 認知科学・教育学)教授。ハーバード大学心理学部非常勤教授。

 1980年代初頭に多重知能理論を発表し、世界的に名を知られる。その概略はFrames of Mind(1983年。「心のフレームワーク」)で説明されている。従来の知能測定法は、知能の1つの側面しか考慮しておらず、他にもスポーツ選手の持つ身体運動的知能、作曲家や演奏家の音楽的知能などが存在する、とガードナーは指摘した。人はこれらの知能をさまざまなレベルで持っており、したがって各人に固有の認知プロフィールがあるという。

 25冊以上の著書と数多くの論文があるが、ビジネスの世界で最も知られているのは次の2冊だろう。Changing Minds(2004年。邦訳『リーダーなら、人の心を変えなさい。 』ランダムハウス講談社)では、人が心変わりする原因と、相手の気持ちを変える方法について述べている。そしてFive Minds for the Future(2007年。邦訳『知的な未来をつくる「五つの心」』武田ランダムハウスジャパン)では、いま最も必要なマインドセットとして、熟練した心、統合する心、創造する心、尊敬する心、倫理的な心について説明している。技術と情報が急速に変化している環境では、新たな認識能力が必要とされており、それはこれからの時代に最も貴重なものになるとガードナーは考えている。

 2011年11月にスペインのオビエドで、アストゥリアス皇太子賞(社会科学部門)を受賞した。


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■ハワード・ガードナーの論文邦訳バックナンバー
2008年1月号 ビジネスマンは道徳心を失いやすい
 

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