ダニエル・ゴールマン

経営思想家トップ50:第39位

「最も影響力のある経営思想家」トップ50人を隔年で選出する、Thinkers50という取り組みがある。デス・ディアラブとスチュアート・クレイナー率いるアドバイザーチームと一般投票によって選出されるこのランキングは、「経営思想界のアカデミー賞」とも言われる権威と影響力を持つ。選出の基準は次の10項目だ。アイデアの独創性、アイデアの実現性、執筆活動、支持者の忠実度、ビジネスセンス、国際的視野、研究の厳密性、アイデアのインパクト、指導者的要素。次回ランキングの発表は2013年11月。


第39位:ダニエル・ゴールマン(Daniel Goleman)

 著述家、心理学者、科学ジャーナリスト。エモーショナル・インテリジェンス(EI:心の知性)の提唱者として知られる。近年で最も影響力のある経営思想家のひとりとして、以前はニューヨークタイムズ紙で心理学と脳科学を専門として執筆していた。

 ピューリッツァー賞の候補に2度選出されたゴールマンは、Emotional Intelligence: Why It Can Matter More Than IQ(1996。邦訳『EQ こころの知能指数』講談社)を刊行し、続いてハーバード・ビジネス・レビュー誌に"What Makes a Leader?"を発表(1998年11月。邦訳「EQが高業績リーダーをつくる」は『EQを鍛える』ダイヤモンド社 に収録」)。従来リーダーの特性とされてきた、ビジョン、固い意志、知性といったものだけでは、効果的なリーダーシップを発揮するには不十分であるという。さらに求められるのはEIであるとして、自己認識、自己管理、社会性、社会的技術というEIの4つの要素を基にした、従来とは異なるリーダーシップのあり方を提唱している。

 他の著書として、Working with Emotional Intelligence(1998年。邦訳『ビジネスEQ―感情コンピテンスを仕事に生かす』東洋経済新報社)、Primal Leadership: The Hidden Driver of Great Performance(リチャード・ボヤツィス、アニー・マッキーと共著、2001年。邦訳『EQリーダーシップ―成功する人の「こころの知能指数」の活かし方』日本経済新聞社)、Social Intelligence: The New Science of Social Relationships(2006年。邦訳『SQ 生きかたの知能指数』日本経済新聞出版社)、Ecological Intelligence: How Knowing the Hidden Impacts of What We Buy Can Change Everything(2009年。邦訳『エコを選ぶ力―賢い消費者と透明な社会』早川書房)などがある。

 最近刊行されたLeadership: The Power of Emotional Intelligence(2011年。「リーダーシップ:こころの知能指数の威力」)には、彼の主要な概念がまとめられている。


HBR.ORGの原文・関連リソースはこちら
Thinkers50の公式ウェブサイトはこちら


■ダニエル・ゴールマンの論文邦訳バックナンバー
2002年3月号 EQの高いリーダーが生み出す組織活力
2002年7月号 「燃え尽き症候群」を回避する自己管理術
2005年3月号 賢いEQの鍛え方
2009年2月号 EQを超えて:SQリーダーシップ
 

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