2011年9月号 特集 偉大なるリーダーシップ 記事詳細
■ 特集 偉大なるリーダーシップ
コア事業とイノベーション事業を両立させる 双面型リーダーの条件
コア事業の拡大とイノベーション推進の必要性をうまくバランスさせることがリーダーの重要な仕事である。ところが残念ながら、ほとんどのCEOはコア事業のリーダーにこの責任を押しつけている。このため、イノベーション事業が資本の分け前にあずかろうとすれば、苦しい闘いが待っている。これらの新規事業は規模も経営資源もないばかりか、経営トップの間で過小評価されることがほとんどだ。
しかし、経営陣が新旧事業の緊張関係を受け入れ、トップが常に創造的な対立状態を育むことで、企業は繁栄する。これを「双面型リーダーシップ」と呼ぶ。リーダーが双面的なアプローチを取れば、縄張り争いをやめさせ、ビジネスの核心部について前向きに議論することができる。コア事業とイノベーション事業の間の相反する目的、ニーズ、あるいは制約を巧みに利用するリーダーは、目覚ましい業績を繰り返し達成できるだろう。
マイケル L. タッシュマン ハーバード・ビジネス・スクール 教授
ウェンディ K. スミス デラウエア大学 アルフレッド・レーナー・カレッジ・オブ・ビジネス・アンド・エコノミクス 准教授
アンディ・ビンズ チェンジ・ロジック マネージング・プリンシパル
PDF記事:11ページ[約1,173KB]
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