〈ジレット ガード〉から学ぶ
イノベーションの3つの教訓

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インドで成功した「ジレット ガード」の勝因は何か。突き詰めて分析すると、新しい市場を獲得するには、開発段階の初めから徹底したイノベーションを実践したことに尽きる。シンプルなこの事例に宿る教訓は大いに参考になる。

 

 火曜日に私は、プロクター・アンド・ギャンブルCTO(最高技術責任者)のブルース・ブラウン、シスコシステムズ上級副社長で書籍Doing Both(二兎を追う)の著者であるインダー・シドゥー、エモリー大学教授のジャグディッシュ・シェスらとともに、ウェブセミナーを開催した。シンガポール経済開発庁が後援するこのセミナーのテーマは、「イノベーションするか、適応するか:新興国市場の課題」。

 ブルース、インダー、シェス教授(「ジャグと呼んでほしい」とのこと)の3人は皆、素晴らしい洞察を示してくれたし、わくわくする事例を披露してくれた。ここでは〈ジレット ガード〉の事例について私がメモした3つの教訓を紹介したい。

 P&Gは、2010年10月にインドで〈ジレット ガード〉を売り出した。その戦略的な意図はシンプルだ。2枚刃のカミソリを使う何億ものインド人に、より安くて性能の優れた代替品を提供することである。この1枚刃の新製品は、5ルピー(約10セント)の替え刃が付属して、米国の33セントに相当する15ルピーという、信じられないほど安い価格である。

 ブルースが詳しく解説してくれて、3つの教訓が明らかとなった。

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